小宮ちひろ

福祉業界を志したきっかけは

「高校生までは福祉を特に意識したことはありませんでした。小学生のころから弟と妹の面倒をみることが多かったこともあり、子供が好きで、将来は幼稚園の先生になろうかと考えていました。高校3年のとき、大学のAO入試の課題で『地元の福祉について』というテーマでレポートの提出があり、北本市の障害者施設で1か月、ボランティアをしたのが転機となりました。大人の障害者の方と接したことがなかったので最初は衝撃的でしたが、やがて心を開いてくれました。健常者よりも心がとても素直なところに特に魅力を感じ、福祉を進路として考えるようになりました。

大学ではどんなことを

「大学は東京福祉大学教育学部で、特別支援学校の教員になるための勉強をしていました。この間、障害の児童から高校生までを預かる学童保育でのアルバイトと、特別支援学校でのボランティアをしていましたが、学校は集団行動のルールが強いと感じ、自分が働くならのびのび過ごせる施設にしたいなと考えるようになりました」

どんな就職活動を

「自宅のある北本市から通勤時間をかけずに通える場所にあるところがよかったのですが、それ以上に重視したのが、インターネットでの情報発信が充実している施設です。当法人はウェブサイトに代表の顔写真があり、運営理念などが明確に示されていました。また、子供たちの写真もたくさん掲載されていて、のびのびとしているなと感じ、応募しました。情報発信をきちんとしている施設は、経営や運営もしっかりしていると感じます」

面接はどんな様子でしたか

「応募の動機などを約30分、一対一でじっくり話しました。嫌な緊張もなく、仕事からプライベートまで話して私のことを理解してもらえたと思います。その後、学校への迎えに同行し、半日くらい子供たちと触れ合って体験しました。スタッフの方も仕事仲間としていい方ばかりだったし、子供たちに対する対応が自然な感じだったのにもひかれました。私は障害児と触れ合うのは初めてではなかったので、そこまで緊張せずにやらせていただけました。4年間の体験が生きました」

今の仕事は

「午前中はパソコンでの事務作業で、午後からは子供たちとの触れ合いです。晴れた日には体調等をみて外に行けるメンバーで公園に行きます。子供たちはブランコやトランポリンなど、揺れるものが好きで元気に遊んでいます。このほか、室内ではクッキング、壁画作り等も行っています」

気をつけていることは

「けがをしないか、道路に飛び出さないかなど、特に気を張って見守っています。安全が最優先ですから。また、食べ物に関してもしょっぱいものだけ、甘いものだけしか食べられない子供もいますので、注意が必要です」

いま充実していますか

「子供と触れ合えるこの仕事が好きなんです。大変だけど、ありがたいことに逃げ出したいとかいう気持ちにはならないです。自分のこんな気持ちを保てるのはやっぱり周りの人たちの理解のおかげです。自分が頑張っているところを上司がほめてくれると、自分の気持ちをプラスにできます。また、経験の豊富なパートさん達に分からないことを聞いても嫌な顔をせずに教えてくれますし、環境に恵まれていると感じています。」

この業界を目指す学生にメッセージを

「子供が好きであることが一番ですね。子供が好きでないと、いくら仕事をしていてもつまらないです。こっちが不機嫌だと、子供たちは「今日はどうしたのかな」と敏感に察してきます。また、福祉は初めてというパートさんもいますが、うちの法人では内部研修が毎月あって勉強できますので、資格がないという方もぜひお待ちしています」